【地方移住ブログ その2】地方で実現する新しい生き方<人脈づくり>
前回の要約
福井のFP/民泊ねこばやし宿主の小林が、地方移住について思うこと
・都会と地方の差:情報量や住民の意識、利便性など は縮小している
・地方の人口減は深刻な問題 このままでは自治体が消滅する
・従来型の生き方:一流大学から一流企業に入り、定年まで勤めあげる はこれから行き詰まる
「新しい生き方」は地方のほうが向いている 理由その①
さて、「新しい生き方」は、本業の他に副業を持ち、場合によっては将来独立することで定年に関係無く仕事をして、さら資産運用も行うことで複数の収入源を作り、定年に関係無く収入を得るというやり方ですが、1人だけでそれを実践するのは難しいと思います。
サラリーマンであれば勤め先の会社の指示に従っていればいい(従わなければならない)わけですが、副業は本業の空いた時間を使い基本的に一人で活動することになります。それが出来る人なら良いのでしょうが、多くの人はノウハウや顧客開拓を一人でやるのは難しいと思います。知識だけならネットやセミナーなどで得られるのかもしれませんが、そこからお金を稼ぐまではなかなか大変です。もちろん、副業だけでなく自営業や起業した人はなおさらです。
ビジネスを成功させるためには本業で直接かかわる人以外でも人脈が必要です。お互い協力し合ったり、励まし合う仲間がいるといないのとでは違います。
地方で人脈を作るには
私は12年前まで東京にいましたが、当時は会社勤めしていた身とはいえ仕事で関係する人と趣味の友だちの知り合いしかいませんでした。今は当時に比べても知り合いがもの凄く多いです。私はFacebookで1200人以上の人と繋がりがありますが、約半分は地元・福井の人ですし、残る半分も大部分は福井の知り合い経由で知り合った人たちです。
・高校/大学の同窓生
・地元の商工会議所のイベントで知り合った人たち
・異業種交流会で知り合った人たち
・同業者(自分の場合はファイナンシャル・プランナー)
・Facebookで告知するイベントで知り合った人たち
名刺交換&Facebook友達申請するわけですが、「共通の友だち」が50人以上いるというのは珍しくありません。共通の友だちの話題が出たときには「福井って狭いね」て笑い合います。共通の友だちがいることで親近感がますます湧きます。この「適度な狭さ」というのは個人がビジネスをする上ですごく良い環境だと思うのです。
もちろん都市部でも異業種交流会や商工会議所などビジネスのきっかけになるコミュニティはあります。しかし例えば東京の場合だとビジネスの中心は東京23区(だいたい山手線の南側)、住んでいる場所は東京都だけでなく近隣県と、多くの場合ビジネスの場所と住んでいる場所が違うのではないかと思います。私も東京にいたときには南浦和に住んで日本橋に通勤していました。
ビジネスでもプライベートでも顔を合わせることでより人間関係が密になります。また、都会よりも地方のほうが「自分は〇〇の人間」というアイデンティが強く、見ず知らずの人間同士でも連帯感が芽生えるのではないでしょうか。
私は福井商工会議所のイベントで地元の証券会社の会長さんと知り合いました。本業では全く接点は無いのですが、その後もあちこちの飲み会でお会いして、私が書いた記事が新聞などに載るたびにお葉書をいただいています。こういう人間関係というのは地方だからこそできるのではないかと思います。
人数が少ない=何度も顔を合わせる、有名人とも知り合いになる
ただ単に会ったことがある、名刺交換したことがあるというだけではなかなかビジネスには結びつかないものです。都会に比べて地方というのは人の絶対数はぜんぜん少ないです。福井県の人口は78万人弱、東京都の人口1400万人に比べると微々たるものです。しかし少ない分、人間関係は密になりますし、自分のビジネスに関係くても交遊関係が広がり、どこかでビジネスに役立つのではないかと思います。
先ほど私が書いた記事が取り上げられたと書きましたが、新聞やテレビに記事が掲載されるというのは、地方では珍しいことではありません。私も何度か新聞に出ていますし、昨年はテレビでも民泊宿のことを取り上げていただきました。
また、地方では議員さんや行政関係者に知り合いがいるというのも珍しいことではありません。私も県議会議員は市議会議員の知り合いが何人もいます。大野で宿開業に携わって1年経ちますが、市議会議員の知り合いが3人いますし、市長さんとも先日お会いしました。
自分も民泊宿開業に際して知り合いから情報を得ました
さて、私は昨年末に「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を開業したのですが、以前から大野の旧市街の発酵カフェのオーナーさんと知り合いで、大野の情報を色々と聞かせていただいていました。(その発酵カフェは、自分が所属しているマラソンチームを立ち上げた人が経営している喫茶店がコーヒー豆を卸しているということで知り合いになりました。)
また、知り合いの行政書士さんが個人経営の大野のブランド豚の支援をされていて、知名度がどんどん向上していくのを見て、自分も何か出来るのではないかという思いを持つようになりました。
そして民泊宿を開業すると決めたときに、とあるFP協会で一緒に活動するファイナンシャル・プランナーの仲間に話をしたら、「小林さん、大野に空き家はたくさんありますよ!」と言って、SNSで拡散していただいたら、それを更にシェアしていただいた方がいて、今の物件を見つけたというわけです。
開業準備している間も、庭を整備していただいたり、壊れたトイレを直していただいたりと、地元の色々な知り合いから助けていただきました。
ご縁をいただいた、という感じですが、何もないところから見つけたというわけではなく、日ごろからの交友関係が自分の決断を促し、開業に至ったというわけです。地方だからこそ出来たことだと思っています。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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