福井にUターンして10年経った話。
前回の「FPトークライブセッション」は地方移住がテーマでした!
前回2/18の「FPトークライブセッション」は、「地方移住」がテーマでした!
https://fptalksession.com/2022/02/21/9th_talklive_1/
https://fptalksession.com/2022/02/24/9th_talklive_2/
当日の参加メンバーは5人、うち地方在住が3人で、首都圏在住の2人も若い頃には地方にいて10回以上引越しをしたということで、ライフプランだけでなく地方住まいの是非についても盛り上がりました。
因みに次回の「FPトークライブセッション」のテーマは、フリーランスで生きていくかどうか迷うアラサー会社員の話です。
https://fptalksession.com/next/
小林は10年前に地元・福井にUターンしてきました
さて私といえば、高校までを福井で暮らし、
18で関西の大学に進学、卒業後は東京の会社に勤め、41の時に福井にUターンしてきました。
今年でまる10年になります。
幼少の頃県外にいたたこともあり、人生のほぼ半分は県外で暮らしていたことになります。
そして福井に戻ってからは、福井県の北半分、いわゆる嶺北地方については仕事でほぼ全域に行きました。通っていない道は殆ど無いくらいだと思います。
あらためてこの10年で思う「都会と地方の違い」としましては・・・
その① 都会と地方で昔ほどライフスタイルに差は無い
最近、一昨年に亡くなられた漫画家の矢口高雄さん(「釣りキチ三平」の作者です)のマンガを読んだのですが、昭和の時代は車が通っていない地域も珍しくなく、暮らしは電化されていなくて薪で風呂をわかしたりしていて、田舎の生活というのは自然豊かな反面、不便と言わざるを得ないものだったようです。
https://www.yaguchitakao.com/%e6%96%b0%e3%83%bb%e3%81%8a%e3%82%89%e3%81%8c%e6%9d%91/
私が生まれた頃はそこまでではなかったにせよ、テレビの民放局が2つしかなく、東京や大阪に行ったら本屋さんのスケールが違い過ぎて文化の差を感じたものです。
今ではネットを経由して色々な情報が得られます。
昭和の時代は買い物の花形といえば百貨店で、都会の豊かな暮らしを体現していたと思うのですが、今ではショッピングモールや量販店で全国どこでも一定水準のものが買えますし、通販で買う人が年々増加して百貨店はどんどん店じまいしています。
また、都会でないと得られない体験もあるとは思うのですが、福井から東京へも飛行機や新幹線を使って数時間で行けるようになりました。昭和30年初頭に修学旅行で東京に行った人の話を聞いたことがあるのですが、北陸トンネル開通以前で福井から敦賀まで行くだけでも2時間近くかかったといいますし(今は特急だと30分)、そこから東京までは東海道線経由で、列車は今よりも遅く且つ混みまくっていて、まる一日かかったと言ってました。
そうやって都会と地方で人が行き来した結果、両方の差は埋まっていると思います。進学や仕事で県外で暮らしたことのある人というのは珍しくないです。
敢えて言えば、人口密度が高い都会は公共交通機関中心の生活、地方はクルマ社会、といったところでしょうか。
これはもう一長一短だと思います。
その② 地方でも住む場所によって結構違う
私は福井に住んでいるわけですが、同じ県でも県庁所在地である福井市とそれ以外の地域とでは色々違います。福井に大学短大は5校ありますが、多くは福井市内とその周辺部に集中しています。私立高校6校中5校は福井市内にあります。
福井県内で大きな病院・・例えばがん拠点病院で言うと5つ中4つが福井市とその周辺にあります。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kenkou/kyoten.html
地方はクルマ社会と書きましたが、福井市内だと車を保有していない人も案外いらっしゃいます。
中心部のほうが便利といえば便利なのですが、近所付き合いがほぼ無いという地域も珍しくありません。このあたりは都会と似通っていると思います。
その③ この10年で地方もかなり変わった
私が福井に戻ってきた2012年は福井駅前はかなり寂れていて、コロナの前は毎年福井駅で募金活動をしていたのですが、電車が来る時間以外は本当に人がいませんでした。クルマ社会だったため、郊外型店舗に人が吸い寄られていた感があります。
しかし今では再開発が進み、毎週のようにイベントが開催され、そうでない人でも人の波が絶えません。
飲食店などもバリエーションが少なかったのが、今ではかなり選択肢があります。特にラーメン屋はこの10年でかなり増えました。
また、10年前は余暇に時間とお金を使わないという印象がありました。私は福井運動公園の近くに住んでいるのですがいつ行ってもほぼ人がいない状態でした。しかし2018年の福井国体を機にリニューアルされた結果、今ではこちらのほうもかなり賑わっています。
福井といえば47都道府県中「イオンモール」が無い唯一の県として有名ですが(笑)、フルマラソンを開催していない唯一の県です。それも、2024年には開催予定です。色々変わってきています。
https://fukui-sakura-marathon.jp/
そして、人間関係が地域や仕事関係だけでなく、SNSやイベントなどを通じて趣味や生き方などで相通づる、色々な人たちと知り合うことが出来るようになりました。地方は狭い社会と言われますが、狭い中でも多様な人間関係を持つことができる時代だと思います。
都会と地方、どちらがいいかは人それぞれ
さて、私は都会と地方両方の生活を知っているわけですが・・
都会は人が多く雑多なところがありますが、そのエネルギッシュさが魅力でもありますし、
地方は変化に乏しいかもしれませんが、のんびり生きたい人には向いていると思います。
地方でも都会的な暮らしはある程度出来る時代ですし、
都会でも下町風情が脚光を浴びたりしてローカルならではの良さが見直されている時代だと思います。
そして地方でも地域の中心部とそうでないところは違いますし、
私の住んでいる日本海側と太平洋側、山間部でも違います。
ただ、今までは人の流れは地方から都会へのほぼ一方通行だったのですが、これからはその逆もあっていいと思うのです。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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