【地方移住ブログ その1】はじめに
53歳になりました。
昨日(2023年9月8日)53歳になりました。
この1年は、民泊宿の開業に多くを費やしました。まだ集客面に課題はありますが、落ち着いてきましたので、この1年は地方移住ファイナンシャル・プランナーとしての活動に力を入れていきたいと思います。
自分自身、2012年に東京から郷里の福井にUターンしました。この53年間で言いますと、東京に17年、関西に9年、富山に4年住んでいました。また、山登りと旅が好きで、47都道府県中46県訪問しています。特に北海道には20回近く、長野県には100回以上行っており、都会と地方をフラットな立場で見れていると思います。
地方移住に関して話せることは多々ありますが、今地方移住について思うことを要約してみました。
思うこと① 都会と地方の差は縮小している
自分が18の時には、福井から出たくて仕方なくて兵庫県の大学に入りました。
当時の福井県は、、、民放テレビ局は2つしかなく、市内でいちばん大きな書店でも東京の10分の1しかなく、浜田省吾歌うところの「Money」が中学校で大流行りしました。まさに「この町のメインストリート わずか数百メートル」だったのです。
外の世界に行けば何かがある。自分と同年代の人間の多くもそう思っていたことでしょう。
「福井の田舎町の狭い社宅の片隅で…」サイバーエージェント藤田晋氏、古里での思い出とともに3年後に社長職退く意向示す
ところが、インターネットが普及し「外の世界」の出来事がいつでもスマホで見れるようになります。テレビだけでなくYouTubeなどメディアも多様化していて、本屋さんには久しく行っていません。
東京に住んでいたころの福井は保守的封建的な土地に思えましたが、戻ってみると自分と同じように県外から戻ってきた人が結構いるし、Uターンしてからの12年間でもかなり意識が変わってきています。福井県知事をはじめ、大野市長や鯖江市長など県外出身の首長も珍しくなく、よそから来た人でも溶け込んでいて意外にオープンな土地なのだということがわかりました。
大学に入った35年前には、大阪や三宮に立ち並ぶデパートやお店が眩しく見えましたが、今は買い物の多くを全国チェーンの量販店や通販で済ませています。都会でしか買えないものというのはすぐに頭には浮かびません。
以前はFPの勉強会に参加するために東京大阪によく行ってましたが、コロナ後は福井にいながらにしてオンラインセミナーを受けられます。
思うこと② 地方の人口減は深刻な問題
その一方で、人口が減り続けているという現実があります。民泊宿のある大野市でも、若年層の人口減少が著しく、小中学校の再編が進んでいます。5つある中学校が2つになっています。このままだと子どもたちがいなくなり、自治体そのものが消えてしまいます。
長い歴史をかけて土地を改良し田んぼや畑にして、町を作ってきたのに、それらの努力がすべて無駄になります。生活を通して生み出された文化も失われます。
そうした悲観的な将来を語っていると、ますます若い人たちが出ていきます。「生まれ育った土地を捨てるのか!」的な物言いで縛りつけようとするとますます出ていきます。自分も18で県外に出て行ったので人のことは言えませんが、50過ぎた大人としては明るい未来を見せないといけないと思っています。
思うこと③ 従来型の生き方では人生行き詰まる
では、都会に出て人生を送るのがハッピーなのかというとそうとも言えないと思います。
自分が就活した32年前、1992年にはとにかく一流企業に入っておけば大丈夫という考え方が世の中を支配していました。私も伊藤忠商事とトヨタ自動車合弁の国際電話会社に入りました。しかし国際電話サービスそのものがインターネットに侵食され、会社は2度吸収合併という憂き目を見ました。自分も2005年に辞めました。当時34人いた同期は今6人しか残っていません。会社には寿命があり、それは年々短くなっています。
仮に会社が安泰だったとしても、島耕作のように順調に出世を重ねる人は稀です。AIなどにより中間管理職はこれから間違いなく減ります。60歳で定年となり、再雇用を選択すると給与は半減、65歳でそれも終了しその後は年金生活となります。支出>収入になります。
それまでの資産を取り崩して生活することになります。何歳まで生きるかはひとそれぞれですが、どこかで蓄えが尽きるかもしれません。
しかし、サラリーマン時代から起業準備したり副業したりして、60歳になってもそれまでの収入を維持し70歳まで働いたとすればかなり状況は良くなります。
これからの時代は、サラリーマンとしての給与所得だけでなく、副業と資産運用で収入源を複数持つのが安定した生き方だと思いますし、将来的には起業も視野に入れるべきだと思います。
私の同年代の知り合いでも、奥さんがユーチューバーでその手伝いをして、会社には週3日通っているという人がいます。
このような生き方をするのであれば、地方のほうがより向いているのではないかと思うのです。
理由は・・・次回のブログで書きます。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
最新の投稿
- 記事執筆2024.11.28「日刊県民福井」に寄稿しました!
- 移住2024.08.31「福井県移住・交流フェア」に参加します!(9/7)
- 記事執筆2024.06.14福井の地元紙「日刊県民福井」にコラムを寄稿しました!
- ブログ2024.01.24消費者金融「フクホー」の記事監修をしました!