きょう8/2は、「空き家ゼロにの日」です!
全国で空き家問題を啓発する日
本日8月2日は「空き家ゼロにの日」です。空き家買取専科を運営する株式会社Sweets Investment(所在地:静岡市駿河区、代表取締役:玉木 潤一郎)は、8月2日を「空き家ゼロにの日」と記念日制定し、空き家問題や空き家活用の啓発活動を行っています。
私は会員数4万人の空き家活用コミュニティ「空き家の会」のオンラインセミナーでこのことを知りました。
また、全国のFP有志と月に1回YouTubeで「FPトークライブセッション」を配信しているのですが、今月(8/17)のテーマは、「実家をロケ地にしませんか?」で、東京・吉祥寺の空き家専門FPが、空き家のロケ地活用をご案内します。
今、空き家活用が盛り上がっています。
FP小林は、福井県大野市で「空き家を活用した民泊宿」を運営
さて、私は地方移住支援ファイナンシャル・プランナーとして活動していますが、福井県大野市で「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を運営しています。
昨年の12/8に開業しましたので、もうすぐ8か月になります。
ものすごく繁盛しているという訳ではありません。というか、宿泊料による収益よりも、ファイナンシャル・プランナーとして地方移住のあと押しをするために立ち上げたのと、何よりも自分が好きで始めたことなので、予約でぎっしりにしなければとは考えていません。宿泊予約サイトに登録して大量集客というのは考えていません。「ねこばやし」でしないこと
たとえお客さんが1人でも楽しいのです。毎週違う人が来て、一緒に飲んでくれるのです。多額の借金をして土地を取得して建物を建てて・・・だと返済が気になってそういうことはできないでしょう。
また、宿のスタイルとして、私が20代30代のころ泊まり歩いた旅人宿「とほ宿」で、夜酒を飲みながら宿主さんや旅人たちから宿の運営について色々聞いていたのですが、こういう旅人宿はだいたい空き家を活用しているところが多いです。
北海道追分で鉄道好きの宿主さんがマイペースでやっている旅人宿「旅の轍」、高倉健主演の映画「駅」の舞台になった北海道・増毛の駅前だった場所で昭和初期建築の旅館の建物を活用している「ぼちぼちいこか増毛館」、ネコたちが同居する福井県池田町の「ライダーハウス&ゲストハウス べこ亭」、福井県鯖江市で豪壮な旧家を再生した「Sabae Megane House」など、いずれもその建物の味わいを活かしながら個性的な宿を運営しています。空き家だからこそ集客よりも自分のやりたいことを優先できるのです。
空き家には可能性がある
空き家問題というと、老朽化とか雑草害虫とか解体費用とかネガティブな話ばかり出てきますが、私は空き家を活用していろいろなことができると思っています。
日本人というのはみんなで同じ時期に休みを取るので、お盆とか連休とか年末年始とか特定の時期に宿泊客が集中します。それに合わせて宿泊施設を作ると今度は平日にお客さんが来なくて収益を圧迫→宿泊料金に上乗せという負のスパイラルに陥りますが、空き家を活用した民泊であればコストがかからないので繁忙期だけ営業すればいいという割り切りができます。
今、海外から物価の安い日本にたくさん観光客が来ていますが、ありきたりのホテルではなく日本の生活が感じられる場所に泊まりたいという人は少なくありません。私も以前高知・四万十川のほとりのゲストハウスで会った人は世界的な大企業に勤務している人でした。
また、地方移住というのは最近失敗例とか問題点ばかりが語られているように思うのですが、宿に何度も通いその地域のことを知ったり知り合いが出来たりすれば移住しても幻滅したり失敗せずにすむと思うのです。日本で移住者が多いのは北海道・信州・沖縄ですが、いずれも旅人宿が多いエリアで、何度も通っているうちに移住した・・・という人が少なくありません。
また、前出の空き家専門・ほそい住宅FPは、空き家をロケ地として活用するという試みを行っています。空き家というとどうしても人が住んでいない間に朽ちていくもので、外観内装のくたびれ感が空き家の活用を阻む一因だと思うのですが、買い手借り手がつく前に綺麗にしてロケ地として使い、そのうち住みたい使いたい人が出てくる、というものです。
どこの家にもかつては「暮らし」があり、長い年月を経て積み重ねてきたものがあるのです。それを活用して新しいことができる、と考えてみてはいかがでしょうか? 私は宿業もそうですし、田舎暮らしを楽しんでいます。庭で植えたとりたてのミニトマトを食べる、晴れた日にはBBQを楽しむ、季節の花を愛でる。空き家問題の解決も大事ですがワクワクすることを考えてはいかがでしょうか?興味のある方はぜひ見学に来てください。
まずは相談を
各自治体には、「空き家バンク」があります。福井県大野市の空き家バンク
「空き家バンク」に登録されると、あちこちの田舎暮らしサイトに物件が紹介されます。私見ですが、ここに登録すれば借り手買い手はいつかは出てくると思います。
とはいっても、思い出が詰まっていたりして、なかなか踏み出せない人も少なくないでしょう。そういう時はまずご相談を。空き家をどうしようと考えがまとまってなくてもいいのです。我々ファイナンシャル・プランナーは相談者の方の思いを受け止めます。
また、各地域で空き家問題の解決に動いている組織もあります。大野空き家解決町衆の会
「自分の空き家を何とかしなければ」というよりは、「自分の思い出の詰まった家、素敵に生まれ変われる」と考えたほうがいいと思うのです。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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