ファイナンシャル・プランナーを選ぶ話。
全国のFPがオンラインで研修を受ける
私は日本FP協会認定のファイナンシャル・プランナー(以下FP)なのですが、FPの資格を維持するためには日本FP協会認定の「継続教育」という研修を受ける必要があります。
しかし、FPとして相談者の方の課題に取り組むためにはそれ以外にも最新の情報を知っておく必要があります。
今日は、FP有志の勉強会「FPのための学びと情報交換グループ」の勉強会にリモートで参加しました!
https://money-study.net/schedule.htm
私は「Financial Teacher System」というクラウド型のライフプランシュミレーションソフトをいつも使っているのですが、その開発者の方が主催者です。
今日は社会保険の話とか、育児休業の話とか、成年の年齢変更の話などが出ました。
社会保険制度や税金の仕組みというのは、絶えず変化しているのです。
一例:契約や購入契約を行える年齢が変わった
例えばですが、、ローンを組むとか、クレジットカードを作るとか、不動産の賃貸契約や購入契約を(親権者の同意なく)本人が単独で行える年齢が、今までは20歳だったのが18歳になります。(2022年4月以降の予定)
18歳で大学に入る人もいるわけですから、本人が自らこのような手続きを行えることで利便性は高まるのでしょうが、、、
親の同意を得なかったことによる契約の取り消しは、今までは18歳だと行えたのが、これからは取り消しが出来なくなるのです。高校を出たばかりの人が親権者に相談することなく契約できるようになる、というのはトラブルの原因にもなり得るかもしれません。
契約やお金の知識の教育の必要性が、今まで以上に求められるのではないでしょうか?
オンラインで家計相談を申し込む人が増えている
ところで、昨年からコロナの影響で直接会って話を聞いたり相談したりすることが極めて難しくなっています。
しかしこの勉強会については、一昨年までは東京に行かないと参加できなかったのが、今ではzoomのようなオンライン会議システムを使って全国どこからでも手軽に参加できるようになりました。
そして、FPの家計相談も、今までは事務所や喫茶店などで対面で行っていたのが、zoomを使ってオンラインで相談する人が増えているのです。
今日の勉強会に参加したFPと情報交換をした時に、オンライン家計相談の話題も出たのですが・・・地元ではなくぜんぜん違う地方から家計相談のリクエストが珍しくなくなっている、とのことでした。
「近くのFP」ではなく「自分に合うFP」を選ぶ時代
あるFPの方は、相談してきた人から「全国あちこちのFPを探したけど、いちばんピンときたのがあなただったから選んだ」と言われたと言ってました。
FPというのはお金に関する色々な知識を習得しているのですが、住宅購入とか保険とか投資とかいろいろ得意分野があります。今までは「得意分野」で選んでいた人が大部分だったと思います。
しかし今は、FPが自分のホームページを持っていて、自分のプロフィールとか考え方とか実績とか、色々な情報を載せているのです。それらを色々見た上で「ピンと来た人」が選ばれる時代になってきた、ということでしょうか。
能力の高さ、だけでなく、男性か女性か、自分に近い年齢かどうか、外見(写真)や考え方に共感できるか・・・など、色々な要素が絡んでくると思います。
近くのFPしか選べない状況だと、FPの数が少ないのでこういった要素まで加味して選ぶというのは出来ないと思うのですが、全国のFPの中から自分に合ったFPを選べる・・・というのは、FPを探している人にとっては、より選択肢が増えるのではないでしょうか?
「お金の相談」だけでなく「心の支え」を目指す
今までは、FPにお金の相談をする人というのはそれほど多くありませんでした。
相談する、ということは、何が問題なのかを認識していて、それを解決する意識を持っている、ということなのです。
実はそういう人ばかりではないのです。
将来に「不安」を持っている人は非常に多いです。しかし「不安」というのは、自分をとりまくリスクの状態がわかっていなくて、漠然とした恐れを持っている状態なのです。
自分の問題が何か、というのを見出すためには、「得意分野」に着目しても相談相手となるFPを見つけることは難しいのではないかと思います。
しかし、「自分の不安を取り除いてくれそうな、ピンと来た人」を見つけるのであれば、自分の「問題」を認識していなくても、解決に近づくことが出来るのではないかと思います。
人生というのは決して平等ではなくて、幸せな人生を生きている人とそうでない人がいるというのが現実だと思うのですが・・それは本人の能力ややる気だけでなく、上司とか先輩とか友達とか、周囲の人にも影響されるのではないでしょうか?
今まではこのような「自分の人生に影響を及ぼす人」というのはカンタンには選べなかったと思います。
例え良い大学良い会社に入ったとしても、自分に良い教えを授けてくれる人や相性が合う人と巡り合えるとは限りません。
しかし、「相談相手」というのは選べますし、あらゆる問題というのは大体「お金」が絡んでいるのです。
人間関係やメンタルの問題というのは形に出来ませんが、お金というのは数字なので「見える化」することができます。そして、お金の問題を解決していくことで、他の問題も良い方向に向かうのではないかと思います。
コロナで色々大変な状況なのですが、FPが必要とされる場面が増えてくるのではないかと思っています。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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