ライフプランの話・・・何故むかしはライフプランが必要なかったのか?
今週末の話なのですが、、、8/31(土)に、丸岡城のたもとで行われる
「FPフォーラム in 坂井」で講師をします!
二部構成になっておりまして、第一部は東京証券取引所の「金融リテラシーサポート部」から講師をお招きして、資産形成の話をしていただきます。
第二部が私の話で、「ライフプランセミナー ~あなたの未来とお金を知る」というお題で話をさせていただきます。
ライフプランというのは・・・
将来を予測して、いつ、どんなライフイベント:結婚とか住宅購入とか子どもの進学とか老後生活とか を迎えるのかを考え、人生をプランニングすることをいいます。
ただ、、、私は今48ですが、、、今でこそファイナンシャル・プランナーをしておりますが、若いころはライフプランなんて考えたこともなかったです。
というか、当時はバブルの余韻もあって、若いうちから将来のことを考えるのはダサいという風潮すらありました(笑)
因みに日本FP協会が初の資格審査試験(CFP資格)を実施したのが1993年、私が社会人になった年です。そんなに昔の話ではありませんね。
何故、むかしはライフプランの必要性が語られなかったのか?
理由は二つあると思います。
一つは、、、経済が右肩上がりで、給与は年功序列でどんどん増えたし、少しムリしてでも家を買っておけば資産価値が上がったから。
「そのうちなんとかなるだろう」な時代だったのです。
二つ目は・・・大きな会社に関して言えばなのですが、個人ではなく会社が社員のライフプランを考えていたのです。
会社には「福利厚生制度」というものがあります。
まず入社したら「独身寮」に入りますが、、、入居できるのはだいたい30歳くらいまでです。言い換えると、30までには結婚しろ、ということです。まあ当時は、男性も女性も年上の人から結婚しろと圧を受けましたし、そうなるようにあちこちから紹介とか見合い話があったものです。
給料もらったら、、、年金保険料や健康保険料が天引きされるのですが、それ以外に「財形貯蓄」と言って、月々貯蓄として差し引かれる制度があって、それに加入するように上司から説教されました(笑)
そして、結婚したら「厚生社宅」と言って、普通の賃貸よりかなり安い家賃で入居できる制度のある会社が結構ありました。そして住宅ローンの頭金を貯める。
子どもが出来たら、人数に応じて「家族手当」が出ますし、会社の意図の通り適齢期で結婚して子どもが出来れば50過ぎくらいで子どもが大学卒業して独り立ちするわけですが、それまでは給与が年功序列で増え続けるようになってました。
だから、社員一人ひとりが「ライフプラン」を考える必要は無かったのです。会社や上司の言う通りに生きていれば問題なかった。
しかし、、、右肩上がりの時代が終わると年功序列型賃金制度は多くの会社で見直され、成果給制度が導入されましたし、会社自体が好業績を維持することがむずかしくなり、定年まで勤め上げる事自体が難しくなってきました。退職金制度を廃止した会社も少なくありません。
現に私も、、、最初に入った会社は2度売却され、13年目に転職しました(笑)同期は35人いましたが今は数人しか残ってません(笑)
また、、、個人の意思が尊重されるようになったのと、会社の中の人的結びつきが緩くなってきてることもあり、結婚や住宅購入が強いられるようなことが昔ほどはなくなりました。会社も経営効率を上げるために独身寮や社宅を外部に売却するようになりましたし。
だから、今の時代、個々人がライフプランを考えるのは必須なのです。でなければ将来に対して不安を抱くというのは当たり前です。
今回話をする内容は、、、本来なら新入社員が入社式の後すぐに聞いてほしい内容だと考えています。
私は保険会社の研修でライフプランの話を聞きましたが、、、、こういうことは高校くらいで教えてくれよ、教えてくれていれば今とは違った人生を送れていたのに、と思いました(笑) だから今、ファイナンシャル・プランナーをやっているのです。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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