お金の情報サイト「Money Leaf」で記事の監修をしました!①
貸金業取扱主任者資格とは?
私は「貸金業務取扱主任者」という資格を持っているのですが、その縁でお金の情報ポータルサイト「Money Leaf」で記事の監修をしました!
他の執筆者が書いた記事を監修してコメントをつけさせていただいたのですが、、、金融機関からお金を借りる時には、こういった基礎的な知識は知っておくべきですね。
「貸金業務取扱主任者」・・・字面から見ると怖そうに思われるかもしれません。昭和の時代の激しい督促のイメージを持たれている方は少なくないと思います。
しかしこの資格は、「貸金業を営む者の業務の適正な運営の確保および資金需要者等の利益の保護を図るとともに、国民経済の適切な運営に資すること」を目的とする法律「貸金業法」を正しく運用させるためのものなのです。
むしろ常軌を逸した督促や、不法な金利を規制するためのものといえます。
貸金業を営む者(銀行員などは除きます)は、この資格を持ち、内閣総理大臣の登録を受けた「貸金業務取扱主任者」を1拠点につき1人以上設置しないといけません。
私の場合、以前住宅ローンを取り扱うという話があって(取りやめとなりましたが)この資格を取得しました。
今回は、「給料の前借り」に関する記事
さて今回は、「給与の前借り」に関する記事を監修しました。
給料の前借りは条件によっては可能!ただし会社次第なので代替案も紹介
https://www.822828.jp/media/1962/index.html
給料の前借り・・・昭和のマンガに出てきそうな話ですね。
しかし、厳密な意味で言えば、企業というものは「従業員に対して働いていない分の給料を支払うこと」を法的に禁止されています。
労働基準法第17条 使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない。
給料日前に貰えるのは、あくまでもそれまでに働いた分、ということになります。
以前は有力な借り入れの手段だった「質屋」
さて、こちらの記事では給料の前借りが出来なかった場合の手段として
①従業員貸付制度
②カードローン
③質屋
を案内しています。
①については、大きな企業であれば制度がありますが、そうでない会社のほうが多いのではないかと思います。
③については、昭和の頃は有力な借入手段でした。
http://www.toshichi.or.jp/index.php
「東京質屋協同組合」のホームページを見ると、1930年(昭和5年)に同協会の前身「東京質屋組合」が発足した時には組合員は1,200名でした。その後1960年(昭和35年)には1,900名、このころが最盛期だったようです。
そして今は292名です。
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2021/02/102634.html 小島庸平著「サラ金の歴史」
こちらの本によると、「敗戦後の日本では、圧倒的なモノ不足により物価が激しく上昇していた。激しいインフレの下で、質草の価格は元の貸金以上に上昇したから、万一踏み倒されても質流れ品を売れば逆に儲かることさえあった。」そうです。
近年では中古品買取業者の大型化やフリマアプリなどの登場も影響しているのではないかと思います。
プライベートなお金の貸し借りには注意!
さて、私は監修コメントで「質屋を使う場合には質流れに注意」「同僚知人からお金を借りてはいけない」ということを書かせていただきました。特に後者については強調したいです。(借りるだけでなく、貸すのもいけないと思います。)
前出の「サラ金の歴史」には、「サラ金が登場するまでは、親戚や知人・友人との信頼関係に支えられて、個人間の資金貸借が盛んに行われていた」という一文があります。むかしは今と違って資金需要が旺盛で、金融機関は会社や、土地などの担保が取れる貸付を優先していたのです。
だから、個人間でのお金の貸し借りというのは昔からある手段ではありますが、、、非常にトラブルが多いように思います。私は以前ネットでの家計相談をしていましたが、「友だちが貸したお金を返してくれない。連絡しても出てくれない」といった類の内容がかなり多かったです。
私が昔いた会社でも、同僚やお客さんからお金を借りまくって、最後には会社を去った人がいました。
知人友人からお金を借りる場合、金利や担保は要らないかもしれませんが、貸す側というのはそれまで築いてきた人間関係で、相手のことを信用して貸すのです。返せないというのは、その人間関係が壊れるということにほかなりませんし、場合によっては当事者同士でなく、自分が属している会社やコミュニティでの人間関係も失うことになります。
金融機関からお金を借りると利息が発生します。しかし、プライベートにお金を借りるというのは、それ以上に失うものがある場合もあるのです。
投稿者プロフィール
- 地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!
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