【ブログ】老後破綻を回避する話②「節約」について殆どの人が誤解していること

また大河ドラマの話ですが、、、「麒麟がくる」面白いですね!
だいたい戦国時代の大河ドラマというと

①織田信長・豊臣秀吉・徳川家康とその関係者による天下統一もの
②武田信玄・上杉謙信などとその関係者による地方大名もの

になり、①の場合だと1560年の桶狭間の戦いから1615年の大阪夏の陣の間の期間にほぼ集中するのですが(それでも55年間なんですけどね)
「麒麟がくる」は第5話の段階で未だに1548年。

大河ドラマというか長編時代劇は、「歴史の名場面集」になりがちだと思うのですが、、、「麒麟がくる」は、言ってみれば結果よりもプロセスを重視しているように思います。

今だと、この時代の新兵器がどのように普及していったのかを、推測を交えながらですが丹念に描写してます。
値段が高い、発射まで時間がかかる、命中率が悪いなど、数々の弱点がある鉄砲という平気があ、数十年後には天下の雌雄を決することは、後の時代を生きる我々はよく知ってます。
先を見ることの重要性を感じられるドラマだと思います。

前回の振り返り

前置きが長くなりました。前回のブログの要約です。

https://fukuinofp.com/blog/rougo1/

・余裕ある生活を送っていても「老後破綻」はやってくる
・「老後に1人2000万円不足する」かどうかは人によってぜんぜん違う
・そもそも公的年金は、国民全員の老後生活を保証するものではない
・収入はそうそう増えない、まずは支出を見直す

支出の見直しについて殆どの人が考えること

さて、支出の見直しというと、

「日々の飲食費を抑える」
「遊興費を抑える」
「小遣いを抑える」

といった手段を思い浮かべる人は少なくないと思います。
決して間違いではありません。ただ、上記に挙げた手段というのは、お金が出ていく度に「判断」していると思うのです。100%ではないにせよ、大きな間違いを犯すことは無いのではないでしょうか?

可視化できない問題が一番ヤバい

お金が出ていく都度判断の必要(機会)が無く、かつ金額が大きい支出があります。
それは、「自分の口座から自動引き落としされるもの」です!
具体例を挙げますと・住宅ローン・保険・通信費・水道光熱費
いわば「固定費」です。これらの項目は、最初に口座引落の設定をしてしまえば、何も意識しなくてもお金が毎月出ていきます。


そして、見直しのための手間がそれなりにかかるので、殆どの人はなかなか手をつけません。飲食や遊びのお金は毎回検討するのに。
しかし、一度見直してしまえばあとは一定期間判断する必要は無いのです。

そして、見直したことで生活の質が下がるかというと…そうとは限りません。不要な部分を削ったり、重複する部分を解消すればいいわけですから。

固定費を見直した場合のライフプランの変化

具体的なシュミレーションをご覧ください。
前提条件は以下の通りです。
(実際には色々な選択肢がありますが、今回はわかりやすいように単純な条件でシュミレーションをしております。)

すると、人生のキャッシュフロー表はこうなります。

老後破綻の年齢が、70歳から84歳にまで伸びました!


いかがですか?

老後破綻が目の前に見えてからですと様々な苦痛を伴いますが、福井田家のように家計に余裕がある段階でライフプランの改善に着手すれば、見直しの手間だけで済むのです。

目の前で起きている事だけを見るのではなく、先を想定して動くことの大切さは、戦国時代でも現代でも変わりません。

あと…飲食費や遊興費ですが、何もしなくてもいいわけではありません。しかし、家計簿をつけて「見える化」することで、具体的に対策を立てなくてもある程度は抑えられます。

業績が悪化した企業の立て直しをする場合には、必ずこの「見える化」をやります。それだけでかなり変わります。

今はスマホで使える家計簿アプリがあって、ソレを使えば簡単に家計管理できます。

逆に言えば、家計簿をつけずに生活するのは、腕時計をつけずにマラソンするようなものです。今の自分のペースが想定通りかそうでないかがわからないのて、遅れまくってるのに気が付かないか、逆にハイペース過ぎてバテる。
スマホ家計簿の件については、また別の機会にお話しします。

老後破綻を回避する方法はあと2つある

・・・・次回お話します。

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投稿者プロフィール

福井のファイナンシャル・プランナー 小林 恵福井のファイナンシャル・プランナー
地方移住支援ファイナンシャル・プランナー、小林 恵(こばやし けい)です!
2012年に東京から福井にUターンしました!地方移住に伴うお金の不安、空き家活用など、お手伝いさせていただきます!
大野市で空き家を活用した民泊の宿「ねこばやし」を運営しています!